2025年6月6日、一般社団法人金融検定協会が主催する「事業承継アドバイザー認定試験」に合格し、事業承継アドバイザーの資格を取得いたしました。
この資格制度は、中小企業の経営者が直面する事業承継の課題に対し、専門的かつ実務的な知見をもって支援できる人材の育成を目的としたものです。試験では、税務・法務・金融の各分野における承継手法やリスク管理、後継者育成のポイント、さらには株式の承継、自社株評価、M&Aなど多岐にわたる実務知識が問われました。
日本では、経営者の高齢化により、今後10年以内に事業承継の時期を迎える中小企業が急増すると予測されています。にもかかわらず、後継者不在や承継計画の未整備といった理由で、黒字にもかかわらず廃業に追い込まれる企業も少なくありません。こうした事態を避け、会社の大切な資産・技術・雇用を次世代にしっかりと引き継ぐためには、早期かつ計画的な事業承継の準備が不可欠です。
事業承継には、相続・贈与などの法律問題や税務対応、関係者間の調整といった複雑な要素が絡み合います。そのため、単なるアドバイスではなく、企業ごとに異なる事情に寄り添った、専門家によるオーダーメイドの支援が求められます。
今回の資格取得を契機に、当事務所では、事業承継に関するご相談にもより一層注力してまいります。後継者への引き継ぎ、株式の移転、経営権の分配、経営者の相続や認知症リスクへの備えなど、少しでも不安や疑問をお持ちの方は、ぜひ一度、永原法律事務所までご相談ください。
企業の未来と、そこに関わるすべての人の想いをつなぐお手伝いをさせていただきます。お気軽にご連絡ください。